“しもばしら”の漢字の書き方と例文
語句割合
霜柱100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
するとしずかに石はなかから二つにわれて、やがて霜柱しもばしらがくずれるように、ぐさぐさといくつかに小さくわれていきました。
殺生石 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
霜柱しもばしらのくずれる音さえきこえそうな気がした。次郎は、しかし、あたりが静かであればあるほど、気がいらだつのだった。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
朝のうちは霜柱しもばしらが立つが、陽がのぼると相変らず春のようないい陽気。河岸ッぷちの空地の草の上に陽炎かげろうがゆらめく。
顎十郎捕物帳:07 紙凧 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)