“したべ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
下辺83.3%
黄泉16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あるいは下りあるいは登り、道なき道を突き進み、一ときあまり進んだ時、忽ち曠茫こうぼうたるすすきの原、星の下辺したべに見え渡り、一群色濃き森の中よりわずかに見える灯の光。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
立ち尽くし、見詰め合っている二人の頭上には、練り絹に包まれたようなおぼろの月がかかってい、その下辺したべを、帰雁かえるかり一連ひとつらが通っていた。花吹雪が、二人の身を巡った。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
わかければ道行みちゆらじまひはせむ黄泉したべ使つかひひてとほらせ 〔巻五・九〇五〕 山上憶良
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)