“さくれつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
炸裂100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
空一面に炸裂さくれつする敵味方の砲火、何千という軍人が、見物の目の前で悽惨せいさんな戦いをつづけているのです。
影男 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
敵の砲弾は、わがマストに命中し、たちまち帆がめらめら燃え上った。さらに一弾は船腹に命中し、鈍い音をたてて炸裂さくれつし、ぐらりと船は傾いて、もはや窮した。
新ハムレット (新字新仮名) / 太宰治(著)
やがて米軍が上陸し四辺に重砲弾の炸裂さくれつするさなかにその防空壕に息をひそめている私自身を想像して、私はその運命を甘受し待ち構える気持になっていたのである。
堕落論 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)