“炸裂”の読み方と例文
読み方割合
さくれつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
幕舎の附近で、一弾の砲火が、轟然ごうぜん炸裂さくれつした。バッと黒い土砂を持った爆風があたりをつつみ、二弾三弾とまたもつづいて落ちてくる。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼等は、こちらの陣地を認めて、小銃を乱射し、手榴弾しゅりゅうだんを投げつけた。小銃はとどいたが、手榴弾は、ずっと遠方で炸裂さくれつした。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
ただ砲弾だけが正確に炸裂さくれつし人員を殺傷さっしょうした。部隊はたちまちにして大混乱を起した。花田軍医中尉はその中にいた。
日の果て (新字新仮名) / 梅崎春生(著)