“こんぽんちゅうどう”の漢字の書き方と例文
語句割合
根本中堂100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
根本中堂こんぽんちゅうどうの上、杉木立の深い、熊笹の繁茂している、細い径——そこは、比叡山の山巡りをする修験者か、時々に、僧侶が通るほか、殆んど人通りの無い、険路であった。
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
叡山の根本中堂こんぽんちゅうどうの前にその木があるという。鶴見はまだ見ないが、泡鳴ほうめいがそれについて一度語ったことを覚えている。伝教大師でんぎょうだいしの時代までさかのぼるとすれば、その渡来も随分古いものである。
それを知って、よたとん先生の腰の痛みもケロリとなおり、それから二人は引返して、根本中堂こんぽんちゅうどうの方から、おうぎくぼの方を下りにかかるのは、たしかに坂本方面へ向って引返すものに相違ありません。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)