“こんぱく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
魂魄95.2%
困迫1.6%
根白1.6%
魂魂1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
念願の金がたまった瞬間に、幽明境を異にして、魂魄こんぱくだけが水ものまず歯ぎしりして巴里へ走って行きそうな暗い予感がするのである。
勉強記 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
以上枚挙まいきょの件々はいずれもみな藩士常禄のほかに得るところのものなれども、今日こんにちいたりてはかかる無名間接の利益あることなし。藩士の困迫こんぱくする一の原因なり。
旧藩情 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
根白こんぱくというところで煙草を買おうと思ったが、巻莨まきたばこはおろか刻煙草きざみたばこもない。
(新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
もしまたあやまってマホメットしゅうモルモンしゅうなぞの木偶もくぐう土像などに近づく時は現当二世げんとうにせ御罰おんばちあらたかにして光輪ごこう火輪かりんとなし一家いっけをも魂魂こんぱくをも焼滅やきほろぼし玉うとかや。
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)