“こころえがお”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
心得顔62.5%
心得面25.0%
心得貌12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と聞いてうなずくのを見て、年紀上としうえだけに心得顔こころえがおで、あぶなっかしそうに仰向あおむいて吃驚びっくりしたふうでいる幼い方の、獅子頭ししがしら背後うしろへ引いて
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
金助は心得面こころえがおにこんなことを言って、委細自分で呑込んでしまったものらしく、兵馬はかえってそれがいいと思ったから、自分も鈴木様の御次男様とやらになりすまして
大菩薩峠:17 黒業白業の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
下女は心得貌こころえがおに起って行く。幅の狭い唐縮緬とうちりめんをちょきり結びに御臀おしりの上へ乗せて、かすり筒袖つつそでをつんつるてんに着ている。髪だけは一種異様の束髪そくはつに、だいぶ碌さんと圭さんのたんを寒からしめたようだ。
二百十日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)