“こけもも”の漢字の書き方と例文
語句割合
苔桃100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この山にえている、葡萄ぶどう苔桃こけもも若老わかおい、しゃくなげの、それにくりだのかきだの、仙人草せんにんそうだの、いろんなものをすこしの焼米やきごめぜたのでございます。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼の歩いているその辺はどうやら富士も五合目らしく、その証拠には木という木がほとんど地面へ獅噛しがみ付いている。そうしてその木の種類といえば石楠花しゃくなげ苔桃こけももの類である。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ったりした、およそ間の岳から北岳の峰までの、石の草原には、深山薄雪草みやまうすゆきそう深山金梅みやまきんばい、トウヤク竜胆りんどう岩梅いわうめ姫鍬形ひめくわがた苔桃こけももなどが多いが、その中で、誰の目にもつくのは、長之助草である
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)