“こうやまき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
高野槇58.3%
高野槙41.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
庭には高野槇こうやまきの生垣で仕切がしてあり、その木戸にも掛金が掛けたままになっているが、石川孝之介はその掛金を外して、勝手に入って来たのであった。
扇野 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
没義道もぎどうに頭を切り取られた高野槇こうやまきが二本もとの姿で台所前に立っている、その二本に竿ざおを渡して小さな襦袢じゅばん
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
庭の松と高野槙こうやまきとの間に蜘蛛くもが大きな網を張っている。二本ながら高い樹で丁度二階の鼻の先に突き出ているので、この蜘蛛の巣が甚だ眼障めざわりになる。
二階から (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「左様でございますよ、御承知の通り檜に椹、それから高野槙こうやまき羅漢柏あすひ𣜌ねずこを加えまして、それを木曾の五木とたたえている者もあるようでございます」
大菩薩峠:26 めいろの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)