“こうの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
河野61.5%
甲野23.1%
高野7.7%
鴻野7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
阿波を手におさめた長曾我部は、つづいて讃岐の三好隼人はやとをやぶり、さらに伊予に入って河野こうの党を討ち、ついに四国全島をしたがえたのである。
だんまり伝九 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
小学校六年生の宮本みやもとミドリちゃんと、五年生の甲野こうのルミちゃんとが、学校の帰りに手をひきあって、赤坂見附あかさかみつけの近くの公園にはいっていきました。
魔法人形 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
何か一言ひとことでも救いのことばをらしてくれたならば、内匠頭の罪を軽くすることが出来るが——と心で祈っていたが、高野こうの中納言も、清閑寺せいかんじ大納言も
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『勅使、柳原大納言さま、院使、高野こうの中納言、清閑寺せいかんじ前大納言の御三卿、ただ今、おつつがなく、品川までお着き遊ばされました。高輪たかなわにて、御少憩ごしょうけいにございますれば、ほどなく、これへ御着になられましょう』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鴻野こうの、尾崎、大間木、芦ヶ谷と水路に添って来るうち、ふと、湖の東岸に近い芦の中に、三艘の苫船が、みよしを入れているのを見つけた。しかも、その一艘の苫には、嬰児あかごむつきが干してあった。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)