“こうしどづく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
格子戸作60.0%
格子戸造40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
後をかえりみてかの薄紫の貴女及びその妹の事とその門構付もんがまえつきの家を想像し、前を見てこの貧困なるしかし正直なる二人の姉妹とその未来の楽園と予期しつつある格子戸作こうしどづくりを想像して
倫敦消息 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
男の夢を見た二三日のち、お蓮は銭湯せんとうに行った帰りに、ふと「身上判断みのうえはんだん玄象道人げんしょうどうじん」と云う旗が、ある格子戸造こうしどづくりの家に出してあるのが眼に止まった。
奇怪な再会 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
ところが或日あるひお千代が筋向すじむかい格子戸造こうしどづくりの貸家に引越して来た主人らしい男と、横町を隔てて両方の二階から顔を見合せると、その男には既に二、三回
ひかげの花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)