“こいで”の漢字の書き方と例文
語句割合
小出100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先生はさようににぎやかな囃子が、私の心に始まっているとは知らないから、無遠慮にも次の問題を小出こいでと言って、しばしば難題を吹きかけるのであった。
楢重雑筆 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
それは前年の夏、兄や賀古かこ氏が、小出こいで大口おおぐち、佐佐木氏等を浜町はまちょうの常磐にお招きして、時代に相応した歌学を研究するために一会を起そうという相談をしたのでした。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
わっしは能登の小出こいでヶ崎で生れて十の時に、越後の三条にある包丁鍛冶ほうちょうかじへ、ふいご吹きの小僧にやられ、十四でそこを飛びだしてから、碓氷峠うすいとうげの荷物かつぎやら、宿屋の風呂
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)