“げんかいなだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
玄海灘81.8%
玄海洋18.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下関といえば内海の果てでございます、それから玄海灘げんかいなだへ出ますと、もう波濤山の如き大海原おおうなばらなんでございますよ。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
下関に着いて、そこから関釜かんぷ連絡船に乗って、玄海灘げんかいなだを渡るのだが、そのときのことをちょっと……。
いやな感じ (新字新仮名) / 高見順(著)
この山ことに高しとにはあらざれども、もつともはやく雪を戴くをもて名あり。けだしその絶巓いただき玄海洋げんかいなだをあほり来る大陸の寒風のくに当ればなり。
松浦あがた (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)
玄海洋げんかいなだ颱風雲たいふうぐもを帯びた曇天がもうトップリと暮れていた。
人間レコード (新字新仮名) / 夢野久作(著)
この高原の玄海洋げんかいなだ斗出としゆつするところ、奇巌をあらはすものを「七ツ釜」となす。
松浦あがた (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)