“けんむ”の漢字の書き方と例文
語句割合
建武100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに比べては僭越せんえつであるが、建武けんむの昔、楠正成卿が刀折れ矢尽きて後、湊川みなとがわのほとりなる水車小舎に一族郎党と膝を交えて、七しょうまでと忠義を誓われたその有様がどうやら
大菩薩峠:05 龍神の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そうなると、元弘げんこう建武けんむの昔の蒸し返しで、遠からずまた戦乱の世の中となるかもしれない。まあ、われわれは高知の方へ帰ったら、一層兵力を養って置いて、他日真の勤王をするつもりですとさ。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
こうして建武けんむの中興成り、世も太平に向かおうとした。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)