“けいわくせい”の漢字の書き方と例文
語句割合
熒惑星100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、熒惑星けいわくせいという奴は、例外です。常軌を行かず、申しわけに、太陽のまわりに、隠現明滅しているにすぎない。世間、人界の仕組みも、まったくその通りなのです。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
水色みずいろにすみわたった五こうの空——そこに黒くまう一ようのかげもなく、ただ一せん、ピカッと熒惑星けいわくせいのそばのほしが、あおい弧線こせんをえがいてたつみから源次郎岳げんじろうだけかたへながれた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
百八の悪星とは、つまり熒惑星けいわくせいのことです。この宇宙幾万年、太陽のまわりには、億兆の星が、行儀よくめぐっていて、かりそめにもその法則をみだすことはありません。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
百八の熒惑星けいわくせいが、封を破って地上に宿命し、やがてその一星一星が人間として、かの梁山泊りょうざんぱくを形成し、ついに宋朝の天下を危うくするという大陸的構想の中国水滸伝すいこでんは、以上の話を発端として
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)