“くわな”の漢字の書き方と例文
語句割合
桑名100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
西は渺々びょうびょうたる伊勢の海を眼界の外にかすませて桑名くわなへ至る石船の白帆は風をはらんで、壮大な三角洲の白砂はくしゃと水とに照りあかって、かげって、通り過ぎる、低く、また
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
桑名くわな町を歩くと、珍らしくも竹椅子だとか、桜皮の組物だとか、また形のよい赤蝋燭などが目に止ります。産額は小さくとも土地のものとして記憶すべきでありましょう。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
かたわらに敷き放してあったござの上に尻を乗せたのは、この宿では滅多めったに見かけないが桑名くわなから参宮の道あたりへかけてはかなりに知られた黒坂というわるでしたから、茶店の老爺は気をんでいると
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)