“くろじゆす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
黒繻子78.9%
黒襦子21.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「へエ、——二、三年前まで坊つちやんの腰へ下げて居りました。黒繻子くろじゆすに金糸で定紋を縫出した、立派な品でございます」
と言つて女房に約束の黒繻子くろじゆすの帯を倹約しまつして、それをつて帰つた。——言ふ迄もなく画は黒繻子の帯と同格の値段だつた。
たかぶりし心抑へて黒襦子くろじゆすの薄きそでそろへても見つ
かろきねたみ (新字旧仮名) / 岡本かの子(著)
柿色に蝶鳥てふとりを染めたる大形の裕衣ゆかたきて、黒襦子くろじゆす染分そめわけ絞りの昼夜帯ちうやおび胸だかに、足にはぬり木履ぼくりここらあたりにも多くは見かけぬ高きをはきて、朝湯の帰りに首筋白々と手拭てぬぐひさげたる立姿を
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)