“くろじゅす”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
黒繻子90.4%
黒襦子7.4%
黒朱子2.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黒繻子くろじゅすの帯の間からコンパクトを出して微醺びくんを帯びた顔の白粉おしろいを直してから、あたりをそっと見廻して、誰もいないのを確かめると
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
お玉は小さい紙入を黒襦子くろじゅすの帯の間から出して、幾らか紙にひねって女中に遣って置いて、駒下駄を引っ掛けて、格子戸の外へ出た。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
あの毛茛科もうこんかのおきなぐさの黒朱子くろじゅすの花びら、青じろいやはりぎんびろうどのきざみのある、それから六月のつやつや光る冠毛かんもうがみなはっきりとにうかびます。
おきなぐさ (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)