“くのへ”の漢字の書き方と例文
語句割合
九戸100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
八月七日奥羽に白川白石登米とよま九戸くのへ江刺えさしの五県が新置せられ、毅堂は陸前国登米県の権知事に任ぜられた。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
岩谷堂いわやどう箪笥たんすの技の伝わる町、「四尺箪笥」と呼ぶものが昔の型であります。この国の唯一の窯場かまばとしては九戸くのへ郡の久慈くじがあります。白釉しろぐすり飴釉あめぐすりで片口だとか鉢だとかを焼きます。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
岩手県九戸くのへ郡野田村駐在所の遊佐巡査は、津浪の当夜駐在所をへだたる約十町の地点まで来かかると、海上に異常な鳴動が聞こえたので、怪しみながら歩き続けている中、大浪が襲来した。
地震なまず (新字新仮名) / 武者金吉(著)