“くちおも”の漢字の書き方と例文
語句割合
口重100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
口重くちおもげで、もの言いぶりも吶々とつとつと、風貌からして、ぼくとつな武人である。年齢は四十がらみ。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、平日いつも口重くちおもな、横浜生れではあるが、お母さんは山谷さんや八百善やおぜんの娘であるところの、ことの名手である友達は、小さな体に目立めだたない渋いつくりでつつましく、クックッと笑った。
江木欣々女史 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
口重くちおもで人のいい乳兄弟の孫七といつまでも自分の子供と思っている乳母のお兼。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)