“ぎやうさう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ギヤウサウ
語句割合
形相90.5%
行粧4.8%
行装4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蒼いよりは寧ろくろく病焼けのした顔に朱を注いで、深く落ち窪んだ両眼をぎろ/\させながら、はたとお信さんを睨みつけた伯父の形相ぎやうさうは物凄かつた。
乳の匂ひ (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
つうじければ山内先生の御出とならば自身に出迎でむかうべしと何か下心したごころのある天忠が出來いできた行粧ぎやうさう徒士かち二人を先立自身はむらさきの法衣ころも古金襴こきんらん袈裟けさかけかしらには帽子ばうしを戴き右の手に中啓ちうけい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
以て彌々いよ/\明十日大坂表御出立明後十一日京都御着の思召なれば其用意そのようい有べしとしたゝめ送れり頃は享保十一丙午年六月十日の早天さうてんに大坂渡邊橋わたなべばしの旅館を出立す其行列そのぎやうれつ以前に倍して行粧ぎやうさう善美ぜんび
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かゝる行装ぎやうさうにて新婚しんこんの家にいたるゆゑ、その以前雪中の道を作り、雪にて山みちのやうなる所は雪を石壇いしだんのやうにつくり、あるひは雪にてさんじきめく処を作りて見物のたよりとす。
(嘿斎翁曰、これすなはち浄行じやうぎやう神人也といへり、大夫とは俚言の称也)さて当日(正月十五日)神使本社じんしほんしやいづるその行装ぎやうさうは、先挾箱さきはさみばこ二本道具台だうぐだい笠立かさたてかさ弓二張薙刀なぎなた神使侍烏帽子さむらひえばうし素襖すあう