“きねたろう”の漢字の書き方と例文
語句割合
甲子太郎100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
番頭も手代も倅の甲子太郎きねたろうもおりました。朝の光の中にさらされたお茂与の浅ましい死骸を前に、平次は静かにつづけるのです。
所が、以前に近藤勇の為めに、倒された転向勤王派たる、伊東甲子太郎きねたろうの残党なる鈴木三樹三郎、篠原泰之進やすのしん、加納就雄なりおなどが、薩摩の伏見屋敷に庇護されていた。
鳥羽伏見の戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
甲子太郎きねたろうという、今年二十八のせがれがあり、四年前から放埒ほうらつこうじて、勘当同様になっておりますが、先代の実子には相違なかったので、妹のお小夜に婿入りした祐吉は
せがれ甲子太郎きねたろうはまだ二十そこそこの若い男で、武家の匂いもない町人風ですが、一人の親をうしなって逆上したものか、眼は血走り、唇もわななき言うことはことごとくしどろもどろでした。
若旦那の甲子太郎きねたろう様や、奉公人たちが多勢飛んで来ましたが、——殺されたとなると、おかみきも面倒になるし、商売柄人様にうらまれているからだと、世間様に思われるのも口惜くやしいから