“きっすい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
生粋83.3%
吃水15.0%
純粋1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
新一君のお母さんは日本人の顔を持った生粋きっすいのアメリカ人であった。祖父ブウリーと父新太郎の血を受けついだ生得しょうとくのスパイであった。
偉大なる夢 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
あの海坊主を射った時、ちょっと霧が切れて、流血船がはっきり見えたでしょう? 船長、あの時僕は、流血船の吃水きっすいがいやに深いのに気がついたんです。
流血船西へ行く (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
みがいていで礪ぎ出した純粋きっすい江戸ッ子粘り気なし、ぴんでなければ六と出る、忿怒いかりの裏の温和やさしさもあくまで強き源太が言葉に、身動みじろぎさえせで聞きいし十兵衛、何も云わず畳に食いつき、親方
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)