“かんぬし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
神主84.1%
神官6.8%
神職6.8%
神奴2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小劍は奈良の生まれであり、小劍の父は攝津の多田神社の神主かんぬしであつた。その父の名は延美といひ、その子の小劍の本名は延貴といふ。
「鱧の皮 他五篇」解説 (旧字旧仮名) / 宇野浩二(著)
ことに、小田原へ使いに参った娘から聞きますと、それをまた、宮で受け取った神官かんぬしと申すのが、容易なりません風体。
わか紫 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「土人の神職かんぬしでございます」バタチカンは英語でこう云った。ジョン少年からバタチカンは、速成に英語を学んだので普通の会話ぐらいは出来るのである。
常に都風みやびたる事を好んで、過活心わたらいごころがないので、家の者は学者か僧侶かにするつもりで、新宮しんぐう神奴かんぬし安部弓麿あべのゆみまろもとへ通わしてあった。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
翁はあわてて惑う人々を案内して人家のある所まで伴れて往ってくれた。翁は当麻たぎま酒人きびとと云う神奴かんぬしの一人であった。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)