“かんなべ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
燗鍋85.7%
神辺7.1%
酣鍋7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
有働良夫氏の話に肥後の菊池では村民の不都合な者を排斥することを「燗鍋かんなべかるわせる」という。すなわち炊具一つ負わせて居村を追い出すことだ。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
茶山は神辺かんなべに還つた後、「帰後入城途上」の作がある。「官駅三十五日程。鶯花随処逐春晴。今朝微雨家林路。筍※徐穿暗緑行。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
神辺かんなべに宿つてゐて菅茶山の筆にのぼせられたのは三十二歳即歿前二載、田能村竹田に老母を訪はれたのは歿後七載であつた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
それでも毎晩酣鍋かんなべに一杯位ずつはらかします
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)