“かわなか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
河中66.7%
河心22.2%
川中11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
春泥はきっと、六郎氏が小梅の碁友達の家を辞して、帰途きと吾妻橋を通りかかった折、彼を汽船発着所の暗がりへ連れ込み、そこで兇行を演じ、死体を河中かわなかへ投棄したものに相違ない。
陰獣 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
また途切とぎれがちな爪弾つまびき小唄こうたは見えざる河心かわなか水底みなそこ深くざぶりと打込む夜網の音にさえぎられると、厳重な御蔵おくらの構内に響き渡る夜廻りの拍子木が夏とはいいながらも早や初更しょこうに近い露の冷さに
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
母親ははおやなげいたのも、無理むりはありませんでした。この三びきの子供こどもが、川中かわなかでいちばん目立めだってうつくしくえたからであります。
赤い魚と子供 (新字新仮名) / 小川未明(著)