“かれき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
枯木84.4%
嘉暦9.4%
枯樹3.1%
槁木3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こんな事を言ひ/\、樵夫きこりやつ枯木かれきり倒すと、なかから土でこさへたふくろの形をした物が、三つまでころころと転がり出した。
すでに、嘉暦かれき(六年前)のころ。
私本太平記:06 八荒帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
崎川橋さきかわばしという新しいセメント造りの橋をわたった時、わたくしは向うに見える同じような橋を背景にして、炭のように黒くなった枯樹かれきが二本
深川の散歩 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
過去の勢力は之を軽んずべからず、然れどもいたづらに過去の勢力に頑迷して、乾枯かんこせる歴史の槁木かれきに夢酔するは豈に国民として、有為の好徴とすべけんや。
国民と思想 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)