“かるわざし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
軽業師87.1%
輕業師6.5%
軽技師3.2%
軽術師3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
村むらを興行こうぎょうして歩くサーカス団がありました。十人そこそこの軽業師かるわざしと、年をとった黒くまと馬二とうだけの小さな団です。
正坊とクロ (新字新仮名) / 新美南吉(著)
のうじゆつこれも藝人げいにんはのがれぬ、よか/\あめ輕業師かるわざし人形にんげうつかひ大神樂だいかぐら住吉すみよしをどりに角兵衞獅子かくべいじゝ、おもひおもひの扮粧いでたちして、縮緬ちりめん透綾すきや伊達だてもあれば、薩摩さつまがすりのあら黒繻子くろじゆす幅狹帶はゞせまおび
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
又数年の後、古賀が浅草の奥山で、唐桟とうざんづくめの頬のこけたすごい顔の男に逢った。奥山に小屋掛けをして興行している女の軽技師かるわざしがあって、その情夫が安達の末路であったそうだ。
ヰタ・セクスアリス (新字新仮名) / 森鴎外(著)
十四世紀頃までは彼等のちはしかく滑稽ではなかった、やはり普通の人間の着るものを着ておった。それがなぜこんな下等な軽術師かるわざし流に転化してきたかは面倒だから述べない。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)