“かむいこたん”の漢字の書き方と例文
カタカナ:カムイコタン
語句割合
神居古潭100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十時、汽車は隧道とんねるを出て、川を見下ろす高い崖上がいじょうの停車場にとまった。神居古潭かむいこたんである。急に思立って、手荷物諸共もろともあわてゝ汽車を下りた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
石狩川は名だたる大河、中流にて神居かむい山脈を貫き、上流にて大雪山の腰を貫く。いずれも貫くに急湍を以てせずして、平流を以てす。神居山脈を貫く処に神居古潭かむいこたんあり。
層雲峡より大雪山へ (新字新仮名) / 大町桂月(著)
神居古潭かむいこたんの停車場から乗車。金襴きんらん袈裟けさ紫衣しえ、旭川へ行く日蓮宗の人達で車室は一ぱいである。旭川で乗換のりかえ、名寄なよろに向う。旭川からは生路である。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
自然児しぜんじのアイヌがさゝげた神居古潭かむいこたんの名もつかわしく思われる。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)