“かのもの”の漢字の書き方と例文
語句割合
彼者100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いや、ただいまのさわぎ……彼者かのものは、貴殿にこの書面を捻じこんでいったに相違ござるまいと存ずる。なに、これはただ拙者の推量だが、はははは、いかがでござるな?」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
これも皆彼者かのもの智慧ちえありしゆえなればと、彼大臣を呼びいだして恩賞の沙汰さたありけるに、この御恩賞としては願はくは臣が罪をゆるしたまへ、実は臣国法を破りて老いたる父を棄てざりしが
印度の古話 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
かくて直ちに相役の嫡子ちゃくしを召され、御前において盃を申つけられ、それがし彼者かのものと互に意趣をぞんずまじきむね誓言致し候。