“かねたいこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鉦太鼓75.0%
鉦鼓12.5%
鐘太鼓12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夜が白むと、鄴都ぎょうとの街には、鉦太鼓かねたいこの音がやかましかった。于禁うきん一族や七手の大将が、それぞれ出陣する触れである。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この派の行者を鉦打かねうちと云う。空也の鉢叩きが瓢箪を叩いたと同様に、遊行派のものは鉦鼓かねたいこを打って人の門に立ち、念仏を申して報謝の手の内に生きるのである。
賤民概説 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
「ちょっといま、休ませて来ました。」ドンジャンの鐘太鼓かねたいこも聞えず、物売りの声と参詣人の下駄の足音だけが風の音にまじってかすかに聞える。
黄村先生言行録 (新字新仮名) / 太宰治(著)