“かたん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
加担46.2%
荷担21.2%
荷擔15.4%
5.8%
下端3.8%
加擔1.9%
歌嘆1.9%
花毯1.9%
賈耽1.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「大石殿のことまでは、われら風情には力及ばぬ。ただ兄として弟がそんな大事に加担かたんするのを見てはおられぬと申すのじゃ」
四十八人目 (新字新仮名) / 森田草平(著)
慶長五年七月赤松殿石田三成いしだかずしげ荷担かたんいたされ、丹波国たんばのくになる小野木縫殿介おのぎぬいのすけとともに丹後国たんごのくに田辺城たなべのしろを攻められ候。
興津弥五右衛門の遺書 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
其方儀そのはうぎ出家しゆつけとして淺草阿部川町了源寺にて盜賊たうぞくに及び其上京都日野家に於て惡人共に荷擔かたんなし又此度嘉川主税之助にたのまれ島が死骸を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
あるいははなはだしくこの国を蔑視べっししたる外国人の説に従えば、「とても日本の独立は危し」と言いて、これをかたんずる者あり。
学問のすすめ (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
しばらく門前で休息して、この敲子の下端かたんをこつこつと戸板へぶつけると、内から開けてくれる。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
殺害せつがい致し其外種々しゆ/″\右長庵に加擔かたん致し惡事相働あひはたらき候段不屆至極しごくに付獄門ごくもん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
しろ百合と名まをし君が常夏とこなつの花さく胸を歌嘆かたんしまつる (とみ子の君に)
恋衣 (新字旧仮名) / 山川登美子増田雅子与謝野晶子(著)
それへと云う席を見ると、布団ふとんの代りに花毯かたんが敷いてある。無論支那製だろう。真中を六角に仕切しきって、妙な家と、妙な柳が織り出してある。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
とうの宰相の賈耽かたんちょうよりしりぞいて自邸に帰ると、急に上東門の番卒を召して、厳重に言い渡した。