“かたぎぬ”の漢字の書き方と例文
語句割合
肩衣100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
普通人の掌ほどの紋のついた、柿色の肩衣かたぎぬみたいなものを着て、高座いっぱいに見えるほど、山のように控えているのが、武右衛門である。
釘抜藤吉捕物覚書:11 影人形 (新字新仮名) / 林不忘(著)
万燈まんどうを持った子供の列の次に七夕竹たなばただけのようなものを押し立てた女児の群がつづいて、その後からまた肩衣かたぎぬを着た大人が続くという行列もあった。
高原 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
小春はちょうど、人間の姿を備えて人間よりはずっと小さいあのフェアリーの一種で、それが肩衣かたぎぬを着た文五郎の腕に留まっているのであった。
蓼喰う虫 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)