“かきぶね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
牡蠣舟28.6%
牡蠣船28.6%
蠣船28.6%
蠣舟14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのあいだうか牡蠣舟かきぶね苔取のりとり小舟こぶねも今は唯いて江戸の昔を追回ついかいしようとする人の眼にのみいささかの風趣を覚えさせるばかりである。
ばし辺の牡蠣船かきぶねから見る景色を思い出させるのである。
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
優しい柔かな流に面し、大橋を正面に、峰、山を右に望んで、橋添には遊廓くるわがあり、水には蠣船かきぶねもながめだけにもやってあって、しかも国道の要路だという、とおりにぎわっている。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
二階座敷の欄干にもたれて、川の中を往來ゆききする小舟を見たり、小旗の立つた蠣舟かきぶねに出入りする人を數へたりして、竹丸は物珍らしい半日を送つた。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)