“かいやぐら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
仙山楼閣50.0%
蜃気楼50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふりかえって見ると舞台は燈火の中に漂渺ひょうびょうとして、一つの仙山楼閣かいやぐらを形成し、来がけにここから眺めたものと同様に赤い霞が覆いかぶさり、耳のあたりに吹き寄せる横笛は極めて悠長であった。
村芝居 (新字新仮名) / 魯迅(著)
目の下に黒く死人しびとのにおいを蔵していた京の町も、わずかのに、つめたい光の鍍金めっきをかけられて、今では、こしの国の人が見るという蜃気楼かいやぐらのように、塔の九輪や伽藍がらんの屋根を
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)