“かいあ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
掻上66.7%
掻開33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
時に、妙法蓮華経薬草諭品みょうほうれんげきょうやくそうゆほん第五偈だいごげなかばを開いたのを左のたなそこささげていたが、右手めていた力杖ステッキを小脇に掻上かいあ
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
島野はにらみ見て、洋杖ステッキと共に真直まっすぐに動かず突立つったつ。お雪は小洋燈に灯を移して、摺附木を火鉢の中へ棄てた手でびん後毛おくれげ掻上かいあげざま、向直ると、はや上框あがりがまち、そのまませわしく出迎えた。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
といって、見得もなく、懐を掻開かいあけて、ふッくり白いのを持ち添えて、と見ると、人形の顔はふッと消えて無かったのである。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)