“おほほら”の漢字の書き方と例文
語句割合
大洞100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山口のダンノハナは大洞おほほらへ越ゆる丘の上にて館址たてあとよりの続きなり。蓮台野はこれと山口の民居を隔てて相対す。蓮台野の四方はすべて沢なり。
遠野物語 (新字旧仮名) / 柳田国男(著)
ふすま手荒らに開かれて現はれたる一丈天、其のきぬの身に合はず見ゆるは、大洞おほほらのをや仮り着せるならん、既に稍々やゝ酒気を帯びたるかほ燈火ともしびに照らしつ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
昨夜ゆうべ阿父おとつさん阿母おつかさんと話していらしつたんですよ、早く其様さうめて松島様の方へ挨拶あいさつしなければ、此方こちらも困まるし、大洞おほほらの伯父さんも仲に立つて困まるからつて
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
栃内の字西内にしないにもあり。山口分の大洞おほほらといふ所にもありしことを記憶する者あり。カクラサマは人のこれを信仰する者なし。粗末なる彫刻にて、衣裳頭の飾りの有様も不分明なり。
遠野物語 (新字旧仮名) / 柳田国男(著)
わしは決してお前が篠田などと関係があるの何のともやせぬ、私はお前が其様そんな馬鹿と思もやせぬから少しも気には留めぬが、大洞おほほらしきりに其事を言ふので
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)