“おくづめ”の漢字の書き方と例文
語句割合
奥詰100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二月にはいって、寛斎は江戸両国十一屋の隠居から思いがけない便たよりを受け取った。それには隠居が日ごろ出入りする幕府奥詰おくづめの医師を案内して、横浜見物に出向いて来るとある。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
もっとも、瑞見はその出発が幕府奥詰おくづめの医師であり、本草ほんぞう学者であって、かならずしも西洋をのみ鼓吹こすいする人ではなかったが、後進で筆も立つ人たちが皆瑞見のような立場にあるのではない。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)