“おおいろり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大囲炉裡66.7%
大囲炉裏33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、あの時、大囲炉裡おおいろりに、大茶釜おおちゃがまをかけた前に待っていたむつむつしたような重い口の博士は諧謔かいぎゃく家だったが、その人も震災後の十四年になくなられた。
江木欣々女史 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
……(鯉跳ねる)わい! 銀のうろこだ。ずずんと重い。四貫目あるべい。村長様が、大囲炉裡おおいろりの自在竹に掛った滝登りより、えッとでっけえ。こりゃおらがで食おうより、村会議員のひげどのに売るべいわさ。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
彼等三人がこの八日市の酒場へ逃げ込むと、そこには土間の大囲炉裏おおいろりを囲んで、定連じょうれん濁酒どぶろくを飲んだり、芋をつついたりして、太平楽たいへいらくを並べている最中でありました。
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)