“うるしま”の漢字の書き方と例文
語句割合
漆間100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
漆間うるしま四郎綱高つなたかは、こんど十七歳での出陣だった。初陣ではなく、何度かの合戦で、いつも敵の強豪を打ち、足利勢のうちでも
日本名婦伝:大楠公夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
足利方の大将山名時氏やまなときうじの家来で、漆間うるしまぞう六という者だった。蔵六の顎にも霜が生えていた。五十がらみの武者である。
日本名婦伝:大楠公夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
漆間うるしま八郎右衛門の両人も、左右から力をあわせ、追いつめ追いつめ、扇形おうぎなり空濠からぼりくぼへ、敵が足ふみ外してころげ落ちたので——討つなと、野添の槍を止めて、引っからげて参ったのでござります。
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ふいに、物陰ものかげから躍り出て、漆間うるしまぞう六が前に立った。
日本名婦伝:大楠公夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)