“いつじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
逸事75.0%
軼事25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
甚だしきは、歴史上実在の人物の逸事いつじとして伝えられていることが、実は支那小説の翻案であったというような事も、往々おうおうに発見されるのでございます。
某月某日ぼうげつぼうじつには某所においてみなぎる流れをおかして川越えをなしたとか、その他かくのごとき逸事いつじがある、かくのごとき軍功があると、言を極めて彼の徳と彼の力を称揚しょうようする。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
たちまちニシテ経典ヲ弁証シ忽ニシテ舛漏せんろう穿鑿せんさくシ忽ニシテ名物ヲ考訂シ忽ニシテ軼事いつじ異聞ヲ鈔録ス。たとうレバ山陰道中峰ヲ廻リ路ヲ転ジ歩々観ヲ異ニスルガ如シ。近日余病ニス。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
榛軒の軼事いつじ中わたくしは次に講学の事を書く。しかし其受業の師は前に載せたから今省く。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)