“いさらござか”の漢字の書き方と例文
語句割合
伊皿子坂100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、高輪街道たかなわかいどうを真っ直に向けていた足をめぐらして、伊皿子坂いさらござかへ上りかけると、角の石屋の仕事場からのみはじかれた石の粉が飛んで来た。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その日は伊皿子坂いさらござかの下で乗合馬車を待つ積りで、昼飯を済ますと直ぐ寄宿舎を出掛けた。夕立揚句あげくの道は午後の日に乾いて一層熱かった。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その日は伊皿子坂いさらござかの下で乗合馬車を待つ積りで、昼飯を済ますとぐ寄宿舎を出掛けた。夕立揚句あげくの道は午後の日にかわいて一層熱かった。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
秋雨あがりで体操もろくに出来ないような道の悪い学校の運動場を見ると、寒い田舎の方へは早や霜が来るかと思わせた。取りあえず伊皿子坂いさらござかで馬車に乗って、新橋からは鉄道馬車に乗換えて行った。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)