“いきり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
意気揚33.3%
敦圉33.3%
湯気33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
酒井忠学から家老本多意気揚いきりへ、「九郎右衛門は何の思召おぼしめし無之これなく以前之通可召出いぜんのとほりめしいだすべし且行届候段満足褒美可致かつゆきとどきそろだんまんぞくほうびいたすべし、別段之思召を以て御紋附麻上下被下置あさがみしもくだしおかる
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
姫路ではこの男は家老本多意気揚いきりに仕えている。名は山本九郎右衛門と云って当年四十五歳になる。亡くなった三右衛門がためには、九つ違の実弟である。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
なおも敦圉いきりたっているゲンを離すと、ともかく後手うしろでに縛り上げて
睡魔 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
黒く煤けた大釜の蓋の隙間から白い粥の湯気いきりがすうっとのぼって、冷やかに地底の冷気に融けて、また、すうっとあがってくる。
地上:地に潜むもの (新字新仮名) / 島田清次郎(著)