“あじがわ”の漢字の書き方と例文
語句割合
安治川100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
公使ロセスは書記官カションを同伴して、安治川あじがわの川岸からはしけに乗るところへ出た。仏国船将ピレックス、およびトワアルの両人もフランス兵をしたがえて京都まで同行するはずであった。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その後、安治川あじがわ屋敷にとぐろを巻いていた天堂、お十夜、旅川の三名は、何らの急報を得てか、十数名の原士をひきつれ、ッとり刀で桃谷ももだにへ駈け向った。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのうちに、公使らの安治川あじがわ着を知らせる使者が走って来た。軍旗をたてた薩州兵の一隊を先頭に、護衛の外国兵はいずれも剣付き鉄砲を肩にして、すでに外人居留地を出発したとの注進がある。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)