“あうん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
阿呍66.7%
阿吽20.0%
啊呍13.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
阿呍あうんの間を一拶いっさつの気合、まさしく奥義の御伝授と拝察つかまつりました、御流儀の秘伝まさに会得いたしてござります、かたじけのう……」
似而非物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「そもそも伊賀流の秘訣というは阿吽あうんの呼吸これ一つじゃ」老人は静かに説き出した。「うんと閉じれば姿が消え、と口を開けば姿が見える。吽の間の長い者こそ流儀の極意の体得たいとく者じゃ」
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
声と共に、啊呍あうんの呼吸で、支配人が指を三本。……こうなると焼芋にも禅がある。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)