“あいまいもこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
曖昧糢糊50.0%
曖昧模糊50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたし自身の心のうちの観念がせいぜいよく考えて見ても、すでに曖昧糢糊あいまいもこたるものであるから、そんなことを書こうなどというのは烏滸おこがましきわざだと思う。
汝は東方の境界に関する曖昧糢糊あいまいもこの巧言を信ずるをやめよ。たとい何人かヘラート〔アフガニスタンの西都〕を取るの必要なしと誓うもこれを信ずるをやめよ。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
こちらは君に逃げられてしまって、あのまま今以て曖昧模糊あいまいもこ。美佐子は相変らず須磨へ出かける。僕は京都の老人のお供で淡路へ来ている。そして大いに見せつけられている。
蓼喰う虫 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
凡て曖昧模糊あいまいもこたる怪談ばなしかあるいは夢物語以上の確実性を持ったものではなく、実際的な当局者としては、そんな外部からの怪物を信じる前に、凡ての戸締りが厳重に出来ていた点に基き
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)