『飲料のはなし（いんりょうのはなし）』
わたくしは老来、毎年少しづつ肥満して今はいつも十八貫以上、下着なども普通のものでは間に合はないが、こんな男一疋の体重になつたのは四十以後で、少年の頃は骨と皮ばかりの痩せつぽち、それでゐて頑健この上なし樫の木のやうなと云はれた体質で、五尺六寸 …
著者佐藤春夫
ジャンル文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出「暮しの手帖　第36号」1956（昭和31）年9月5日
文字種別新字旧仮名
読書目安時間約7分（500文字/分）
朗読目安時間約11分（300文字/分）
作品に特徴的な語句
辞（ことわ） 清水（しみづ）