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『湖畔手記』
ふりがな文庫
『
湖畔手記
(
こはんしゅき
)
』
たうとうこゝまで逃げて來たと云ふ譯だが——それは實際悲鳴を揚げながら——の氣持だつた。がさて、これから一體どうなるだらう、どうするつもりなんだらうと、旅館の二階の椅子から、陰欝な色の湖面を眺めやつて、毎日幾度となく自問自答の溜息をついた。海 …
著者
葛西善蔵
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約44分(500文字/分)
朗読目安時間
約1時間13分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
平
(
だひら
)
削
(
こ
)
孤屋
(
ひとつや
)
最
(
も
)
浮腫
(
むく
)
逆上
(
のぼ
)
鑄
(
い
)
長閑
(
のどか
)