『江戸川乱歩（えどがわらんぽ）』
御大典の当時、全国の警察が警戒網を布いて、怪しい挙動風体の者はいちいち検挙拘引していた頃のこと、伊勢の方面へ旅行中であった、江戸川乱歩が突如その筋の取り調べを受けたということである。というのは彼は、昼間のうちは寝ていて、夜になるとうろうろ歩 …
著者平林初之輔
ジャンル文学 > 日本文学 > 日本文学
初出「新潮　第二七年第一号」1930（昭和5）年1月号
文字種別新字新仮名
読書目安時間約3分（500文字/分）
朗読目安時間約5分（300文字/分）