奥州から出羽へかけての旅、時もちやうど田植ゑに近くて、馬鍬や、朳を使ふ人々が、毎日午前中に乗つてゐた汽車の窓の眺めでした。かうして民謡試聴会場に這入ると必、何か農耕と関係の深い民謡や民俗舞踊を見せて貰ひました。昔、芭蕉は白河を越えるとすぐ、 …
| 著者 | 折口信夫 |
| ジャンル | 社会科学 > 風俗習慣・民俗学・民族学 > 伝説・民話［昔話］ |
| 初出 | 「東北民謡試聴団座談会記録」1941（昭和16）年5月 |
| 文字種別 | 新字旧仮名 |
| 読書目安時間 | 約11分（500文字/分） |
| 朗読目安時間 | 約19分（300文字/分） |